ドンカルロ号、栄光と葛藤のゴールイン――登録抹消に寄せて

遅くなりましたが、報告します。

3歳春の姫路交流で初白星を挙げ、年末には障害戦でも勝利を飾ったドンカルロ号は、「タフさと器用さを兼ね備えた万能タイプ」と評され、
多くの出資会員に夢を抱かせてきた。しかしオープン昇格後は斤量増と相手強化に苦しみ、着外が続くなかで蹄に蟻洞が発症。
痛み止めを併用した強行出走が続き、追い切りの質も落ち、梅雨入り後は蹄が湿気を吸い調教も滞った。
6月27日、クラブは「これ以上走らせるのは酷」と判断し競走馬登録を抹消。
会員は維持費精算やランク変更、退会の可否と向き合いながら愛馬ロスにも対応する必要がある。

・広がる蟻洞の進行がレントゲンで確認され、完治まで半年以上を要する見込みだった。障害飛越時の着地衝撃を考えると再発リスクも高く、余生を守るクラブの理念を優先した結果でもある。

・障害オープン昇格後は成績が伸び悩み、賞金で治療費を賄うプランが立てられなかった。

・5歳下半期への移行期に、会員の維持費負担と馬の健康リスクがクロスオーバー。高柳調教師・クラブ・獣医師の三者協議で「ここが潮時」と全会一致した。長年支えてきたファンにとって苦渋の決断だが、引退記念品の応募や2歳募集馬への乗り換え制度など救済策も提示されている。これらを活用しつつ、ドンカルロの新たな門出を見守りたい。 

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